子どもにパソコンを使わせる機会が増えた一方で、気になるのが使いすぎや不適切なサイトへのアクセス。
「夜遅くまで使ってしまっているようで心配…」そんな声もよく聞きます。
Microsoftには「ファミリー機能」という子供の使用を制限する管理機能がありますが、実際に使ってみるとちょっとしたつまずきがいくつも…。
今回は、そんな中で試行錯誤しながらも設定を乗り越えた、CURIOSTATION荻窪店の生徒様「まるちゃん(仮名)」のお話をご紹介します。
設定に悩む親御さんの参考になれば幸いです。
先生、子どものパソコン、夜中にゲームしたり動画を見たりしてて…。
ちゃんと時間や内容を制限したくて、
Microsoftファミリー機能っていうのを使おうと思ったんですけど…、
全然うまくいかなくて。


なるほど。お子さん用のアカウントは、
OUTLOOKのメールで作られたんですね?
いえGmailでマイクロソフトアカウントを作っています。
で子供のアカウント作ってファミリーに追加して…まではできたんです。
でも“保留中”って表示されて、それから先に進まないんです。


なるほど、家族のメンバー追加でお子さんは表示されたけど、
保留中となっているわけですね。
GmailなどMicreosoftアカウントをoutlook以外のメールで
作るとそういうことがよくありますね。
えー!そうだんですか!?
助けてください!先生。

家族のメンバー追加時に「保留中」になってしまう原因は?
メンバーの追加が出来ないエラーで多いのが途中で行き詰ってしまう「保留中」です。
「保留中」が表示されたままになる主な原因は、招待メールの確認が完了していないからです。
よくあるパターン:
- Gmailだと、招待メールが迷惑メールやプロモーションタブに入っている
- アカウントは作成したけど、メールにある“承認”ボタンを押していない
- Microsoft側で招待が遅延している(何度も再招待していると起きやすい)
❓【補足】保留中の家族アカウントを「設定」から削除する方法
Microsoftファミリーの設定がうまくいかず、「保留中」のまま消せない…そんなときでも、Windowsの[設定]画面からブロックという形で削除することが可能です。
下記の画像のように、子供のアカウントをファミリーに追加しても、Microsoftには追加されておらず「保留」の状態でした。

✅ 手順:Windowsの「設定」から削除するには
- スタートメニュー → 設定(⚙️) を開く
- 左メニューの【アカウント】をクリック
- 【家族とその他のユーザー】を開く
- 「保留中」の状態になっているアカウントを見つける
- アカウント名の横にある【その他のオプション(︙)】をクリック
- 【ブロック】を選択する
🔍 ブロック=実質的な削除
この「ブロック」を選ぶことで、その家族メンバーは設定画面から非表示になり、再招待ができる状態になります。
💡 表示上は「削除」とは書かれていませんが、再設定が可能になるという点で、実質的には“削除と同じ”扱いです。
💡 注意点
- 「ブロック」を実行するには、管理者(保護者)アカウントでのログインが必要です
- Windows上から削除しても、ファミリーページ(Web)には情報が残ることがあります
→ 念のため、https://account.microsoft.com/family も確認しておくと安心です
招待メールが届かないときの対処法
子供のメール当てに「Microsoftファミリーに参加しますか?」というメールがきていない場合。
- Gmailの「すべてのメール」「迷惑メール」「プロモーションタブ」を確認
✅ ステップ1:「保留中」のアカウントを一度削除する
📍手順(管理者側のMicrosoftファミリー管理ページから)
- 以下のリンクへアクセス:
👉 https://account.microsoft.com/family - ログイン後、「保留中」のアカウントの右側に「…」メニュー(または削除ボタン)が表示されるか確認
- 「削除」が出てきたらクリックして一度そのアカウントを削除
🔸出てこない場合:「ファミリー」→「すべての家族メンバーを表示」などをクリックして深掘りしてみてください。
ステップ2:もう一度招待し直す
- 同じページから「家族メンバーを追加」
- Gmailアドレスを入力し、再度招待
- 子供側のGmailに「Microsoftファミリーへの招待」メールが届くはず!
届いていなかったらファミリーのサイトhttps://account.microsoft.com/family を再度確認してください。
救済措置のボタンが表示される場合があり、そこから次に進める場合があります。
✅ ステップ3:子供アカウント側の操作(再確認)
- 子供のGmailで「Microsoft Family」などで検索 「Microsoftファミリーへの招待」のような件名を見つける。これが招待メール。
- 招待メールが届いたら【参加】ボタンをクリックして承認
- Microsoftアカウントにログイン(作成済みならそのままでOK)
※ 救済措置:「確認」ボタン
何度かファミリーページを開いていると、保留中のアカウントのところに「確認」「承認」などのボタンが表示されることがあります。
まるちゃんもここから突破できました。
メンバー追加が出来た後の制限時のよくあるエラー
やっとの思いで子供を家族メンバーに追加できた。でもこの後もいくつかつまづくポイントがあります。
①正しい設定ページにアクセスしていますか?
✅ 正解:制限はWindowsの設定からは出来ません。必ず以下のWebサイトから!
👉 https://account.microsoft.com/family
ここからでないと:
- 利用時間の制限
- Webフィルターの設定
- アプリ使用の制限
- アクティビティの確認
などファミリー機能の中枢設定が行えません。
② Webフィルターが効かない理由
MicrosoftファミリーのWeb制限機能は、Microsoft Edgeのみ対応です。
Chromeや他のブラウザでは制限が効かず、ブロックしたはずのサイトも見れてしまいます。
対処法:
- 子どもが使うPCからChromeなどをアンインストール
- または「アプリとゲームの制限」でChromeの使用をブロック
③ 制限が効かないときはアカウントの確認を
設定したはずなのに制限が反映されない場合、保護者ではなく子ども用アカウントで操作していたというケースがよくあります。
Microsoftファミリーの制限設定は、必ず保護者のアカウントでログインした状態で行う必要があります。
④Windowsの「設定」画面から制限しようとしていませんか?
❌ NG:パソコンの設定アプリから制限をかけようとしている
→ Windowsの「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」では種類の変更や追加はできますが、詳細な制限はできません。
📝 おわりに
Microsoftファミリーの設定は、一見シンプルに見えても、実際にやってみると予想外の壁にぶつかることがあります。
今回のまるちゃんも、
子どものアカウントを追加しようとして、
何度も「保留中」のまま止まってしまい、
ブロックして削除 → 再招待という流れを繰り返しました。
それでも諦めずに、MicrosoftファミリーのWebページを何度も確認していたところ、救済措置のボタンが表示され、そこからようやく追加が完了。
「難しかったけど、やってよかった。次に困ったらまたお願いしたいです。」
という言葉が印象的でした。
子どもの安全なPC利用を整えることは、手間がかかっても本当に大切なことです。
でも、もし途中でつまずいてしまったら、ひとりで悩まず、サポートを頼ってください。
CURIOSTATION荻窪店・永福町店では、こうした設定やトラブルのご相談も承っています。
アカウント作成から、利用制限、Webフィルター設定まで、お手伝い可能です。
👉 設定サポート・トラブル相談はこちら
https://curio13.com/repair/
お子さんの安心と、親御さんの安心が両立できるように。
そんなサポートを、これからも続けていきます😊