荻窪教室での授業中、ある日の会話です。
就職活動中の生徒(まるちゃん・仮名)が「面接がうまくいきそうです!」と嬉しそうに話してくれた数日後、「やっぱりダメでした…また頑張ります」と報告してくれました。
そんなやりとりが何度か続いたあと、授業の合間に「もう何をすればいいか分からなくなってきました」とぽつりとこぼしたまるちゃん。
このやりとりをきっかけに、企業が新入社員に求めているスキルについて一緒に整理することになりました。
その内容を分かりやすくお伝えするため、実際の会話をもとに寸劇として再構成してみました。
何をすればいいのか分かんなくなってきました…
方向性を見失いそうです…。


それは不安になるよね。
じゃあ視点を変えて、
企業が新入社員に求めているスキル、ベスト3を考えてみようか。
うーん…やっぱりコミュニケーション能力?


それは3位だね。
1位は【ビジネスマナー】なんだよ。
ええっ!?マナーってそんなに重要なんですか?


うん。まずは「信頼できる社会人」としての基本ができているかが問われるんだよ。
あいさつやメール、敬語とかね。
なるほど…。
じゃあ2位は専門知識?


残念、2位は【パソコンスキル】
どの業種でもすぐに必要になるから、
専門知識よりも優先されることが多いんだ。
【1位】ビジネスマナーはなぜ重視されるの?
「社会人に必要なスキル」といえば、まず思い浮かぶのが【コミュニケーション能力】という方も多いでしょう。
ですが、企業が“新入社員”に一番求めるのは【ビジネスマナー】です。
●コミュニケーション能力との違いは?
- 【コミュニケーション能力】:相手と円滑に会話をし、意思疎通できる力
- 【ビジネスマナー】:報連相やメールの書き方、電話応対、あいさつなどの「社会人としてのふるまい」
**どちらも大切ですが、ビジネスマナーは「組織の一員として最低限の約束ごと」**という意味で、より重視されています。
たとえば
・約束の時間にきちんと出社できるか
・敬語が適切に使えるか
・メールの返信が礼儀正しくできるか
これらができないと、どれだけ話が上手でも「信頼できる人材」として見てもらうのが難しくなってしまいます。
【2位】パソコンスキルは、専門知識よりも即戦力になる
次に求められているのが【パソコンスキル】。
これは「業務で使うパソコン操作をどれだけ実践的にこなせるか」を示す力です。
●専門スキルとの違いは?
- 【パソコンスキル】:Word・Excel・メールなど、どの会社でも使われる汎用的なスキル
- 【専門スキル】:会計やプログラミング、設計など、職種ごとに必要な知識や技術
就職・転職を目指す人にとって、パソコンスキルは「すぐに使える力」として武器になりやすいのが特長です。
特に【MOS資格】は、こうしたスキルを「目に見える形」で証明できるので、未経験から事務職を目指す方にはとても相性の良い資格です。
【まとめ】まずは「最低限の信頼と即戦力」から
企業が新人に求めているのは、「この人なら安心して一緒に仕事ができそうだ」と思わせる【信頼感】と【基本的な業務力】です。
- ビジネスマナー → 一緒に働く人として安心できる
- パソコンスキル → 入社直後から仕事を任せられる
この2つをおさえていれば、未経験でも大きな武器になります。
もし迷っている方がいれば、まずはこの2つを意識して準備を始めてみてくださいね。
おわりに
まるちゃん(仮名)は、その後「ビジネスマナーの本を買ってみました!」と報告してくれました。
まずは「信頼される社会人」を目指して、マナーや敬語、メールの書き方などの基礎を学び直しているそうです。
そして今では、「Excelの基礎が終わったら、MOS資格にもチャレンジしてみようと思います!」と前向きな気持ちを取り戻しつつあります。
就職活動は、思うようにいかないこともあります。
でも、一歩ずつスキルを積み重ねることで、自信を持って次のチャンスに挑めるようになります。
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