「パソコン教室の先生、投資を勉強してみた」第8回(最終回):NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」

前回は、オルカン・S&P500・NASDAQ100・FANG+を、
分散・集中・役割という視点で比較しました。
今回はいよいよ最終回。
NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を、
シリーズの締めくくりとして詳しく見ていきます。

seito
seito

つみたて投資枠と
成長投資枠、
結局何が違うんですか?
同じNISAなのに2つもあるのが謎です。

ogita
ogita

つみたては
コツコツ買う枠、
成長は一気にドカンと
買う枠ですか?

半分あっていて、半分ちがいます。
2つは買い方の違いだと思われがちですが、
実は対象になる商品の幅も違います。
2つの枠を順番に見ていきましょう。

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つみたて投資枠とは

NISAのつみたて投資枠は、
年間120万円まで使える枠です。
第2回で見たとおり、
対象になるのは、
長期・分散投資に向くと国が認めた、
低コストのインデックス型投資信託が中心です。
オルカンやS&P500のような商品が、
この枠の代表例になります。

seito
seito

つみたて投資枠は安定性の高い投資信託の中から
選ぶってことですね。

対象が絞られているだけで、
リスクがゼロになるわけではありません。
あくまで「長期・分散投資に向く設計」
という条件を満たしているだけです。
第5回で見たリスクの考え方は、
この枠の中でも変わりません。

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NISAの成長投資枠とは

NISAの成長投資枠は、
年間240万円まで使える枠です。
つみたて投資枠よりも購入できる対象が広く、
安定性の高い商品だけでなく、個別株やETF、
信託報酬が1%前後のアクティブ型投資信託なども選べます。
前回見たNASDAQ100やFANG+も、
こちらの枠の対象になります。

2つの枠の合計と生涯の上限

第1回でも触れたとおり、
2つの枠を合わせると、
年間360万円(120万円+240万円)まで非課税でNISAに投資できます
さらに生涯の上限として、
1,800万円までという枠があります。
このうち、成長投資枠として使えるのは1,200万円までという制限があり、
残りは原則つみたて投資枠で埋めていく形になります。
毎月に均すと、
つみたて投資枠は月10万円、
成長投資枠は月20万円、
合わせて月30万円が上限ペースになります。
これはあくまで上限なので、
無理にそこまで使う必要はありません。
月1万円・月3万円からでも、
同じ非課税のルールがそのまま当てはまります。

seito
seito

1,800万円に達したら、
もう投資できなくなる
んですか?

そこで終わりではありません。
売却すれば枠が空き、
また使えるようになります。
ここが次のポイントです。

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枠は売却すれば復活する

第1回で軽く触れたとおり、
NISAで使った非課税の枠は、
商品を売却すると、その分が翌年また使えるようになります。
これは「枠の再利用」と呼ばれる仕組みです。
復活するのは売った金額(取得した時の金額分)で、
売却益の分まで増えるわけではありません。
例えば100万円で買った商品を150万円で売却した場合、
翌年復活する枠は150万円ではなく、
取得時の100万円分です。

seito
seito

売ったら
すぐにその分
また買えるん
ですか?

NISAが復活するのは翌年です。
今年中にすぐ買い直せるわけではありません。
「使ったらすぐ戻る」と思って
頻繁に売り買いすると、
枠を使い切ってしまうので注意が必要です。

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コア・サテライトをNISAの枠に当てはめる

seito
seito

前回のコア・サテライトって、
NISAの枠とも
関係あるんですか?

実はつながります。
つみたて投資枠は、
コア向きの低コスト商品が中心という設計です。
成長投資枠は、
サテライトとして個別株やNASDAQ100、FANG+も置ける自由度があります。

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つまり、
「つみたて投資枠=コア」
「成長投資枠=コアもサテライトも置ける枠」
という対応関係になります。
前回までに見てきた
商品選び・リスクの考え方・コア・サテライトが、
ここでひとつにつながります。

つみたて投資枠だけで始めても大丈夫

seito
seito

成長投資枠を
使わないと、
もったいない
気がします。

使わなくても問題ありません。
前回見た「オルカン100%というシンプルな考え方」は、
NISAの枠の中でもそのまま使えます。
つみたて投資枠だけでオルカンを買い続けても、
コアとしては十分です。
成長投資枠は、無理に使う枠ではありません。

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よくある誤解:買い方と枠の種類は別の話

最後に、冒頭の疑問に戻ります。
「つみたて投資枠=コツコツ買う」
「成長投資枠=一括で買う」
というイメージは、半分だけ正しい誤解です。
つみたて投資枠は、
定期的な積立購入が条件になっています。
一方、成長投資枠は、
積立購入も一括購入も、どちらも選べます。

seito
seito

つみたて投資枠だけが
「積立必須」で、
成長投資枠は
積み立てもできるし一括もできる、
つまり自由なんですね。

そうです。
違いはNISAの「買い方」ではなく、
「対象商品の幅」と「買い方の自由度」です。
名前のイメージだけで判断しないことが、
ここまでのシリーズ全体に共通する考え方でしたね。

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NotebookLMで理解を深めてみよう

NISAの制度は細かいルールが多いので、
ここもAIの力を借りましょう。
金融庁のNISA特設サイトの資料をNotebookLMに読み込ませて、
整理してもらいます。

  • 金融庁のNISA特設サイトの解説資料をNotebookLMに読み込ませる
  • 「つみたて投資枠と成長投資枠の違いを、対象商品・上限額・買い方の3点で表にしてください」と聞く

まとめ:制度の名前ではなく、仕組みで理解する

第8回まとめ

  • NISAのつみたて投資枠は年間120万円まで。低コストのインデックス型投資信託が中心の枠
  • NISAの成長投資枠は年間240万円まで。個別株・ETF・アクティブ型投資信託なども対象になる枠
  • 2つを合わせて年間360万円、生涯1,800万円まで非課税(うち成長投資枠は1,200万円まで)
  • 売却した枠は翌年に復活する。「すぐ戻る」と誤解して売り買いを繰り返すと枠を使い切ってしまう
  • つみたて投資枠はコア向き、成長投資枠はコアもサテライトも置ける枠。買い方の違いではなく対象商品の幅の違い
seito
seito

第1回から数えると、
制度・商品・リスク・資料の読み方まで、
全部つながってきました。

ogita
ogita

パソコン教室の先生から
始まった投資の勉強、
ようやく一周できた
感じがします。

制度と商品を分けて考え、
資料で比較し、
自分の状況に合わせて選ぶ。
この考え方さえ持っていれば、
制度がどれだけ変わっても対応できます。

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全8回にわたってお届けした、
「パソコン教室の先生、投資を勉強してみた」シリーズは、
今回で完結です。
制度と商品を分けて考えること、
資料を読んで比較すること、
自分の状況に合わせて選ぶこと——
この3つの考え方を持ち帰っていただけたら幸いです。

NotebookLMを使った資料の読み方をもっと学びたい方は、荻窪教室の無料体験はこちら

シリーズ目次:パソコン教室の先生、投資を勉強してみた