Cドライブがパンパンになってきたので別のドライブに移そうって考えたときあなたならどうしますか?
はじめに
パソコンの容量が足りなくなり、
SSDを増設して「データを別ドライブに移そう」と考える方は多いと思います。
ただし、
移していいフォルダと、触ってはいけないフォルダがあります。
今回は、教室の生徒さん
まるちゃん(仮名) の実体験をもとに、
- なぜフォルダが消えたのか
- なぜ復旧ではなくユーザー作り直しになったのか
- どのフォルダなら別ドライブに移してよいのか
を、寸劇と解説でまとめます。
①:コスパ重視で一気に移動
先生!SSDを増設したんですよ!
Cドライブがいっぱいだったんで、
デスクトップもドキュメントもダウンロードも、
ぜんぶEドライブに移しました!
……どうやって移しましたか?
右クリックして“場所”を変更しました。
Eドライブの一番上を指定した方が、
分かりやすいかなと思って
……なるほど
ちなみにデスクトップはあまり動かさないほうが
いいですよ。
あれ?
デスクトップとドキュメントが
エクスプローラーから消えました
一度、作業を止めましょうか (やれやれ)
何が起きたのか
デスクトップとドキュメントは「特殊フォルダ」
デスクトップやドキュメントは、
単なる保存用フォルダではありません。
- Windowsのログイン時に必ず参照される
- システムの表示や動作と強く結びついている
OSシステムの重要な位置にある特別なフォルダです。
今回のケースでは、
デスクトップフォルダの参照情報が壊れ、
ユーザープロファイル自体に不整合が発生していました。
デスクトップのフォルダが見えないままパソコンを使い続けるのは現実的ではありません。
使い勝手を良くしようとして起こした行動が逆にシステムを壊すことになってしまいました。
②:がっかりする、まるちゃん
……先生、
もしかして、これってWindowsを初期化しないとダメな事態ですか?
そうですね・残念ながら。
この状態ならユーザーは作り直した方が安全です
……ですよね……
……
SSDも増設したし、
そこにデスクトップやドキュメント移動して
Cドライブをダイエットしたら
一気に快適になると思ってたんですけど……
やろうとした方向性は間違っていません。
ただ、触る場所が少し深すぎました。
デスクトップは移動したりなど
触れてはいけない場所なんですよ。
今回リカバリ(初期化)みたいにとても時間がかかるものではなくユーザーの作り直しで済んだので初期設定やソフトの入れ直しはほぼありません。
ただ、レジストリの修復でスパッと直るようなものではありませんでした。
なぜレジストリ修復ではなく、ユーザー作り直し?
理由①:壊れている場所が深い
- 「場所」タブが出ない
- フォルダの関連情報が消失
この状態でレジストリ修復をしても、
一時的に直るだけで、
再起動やWindows Updateで再発する可能性が高いです。
理由②:時間コストが高い
修復作業は
- 正解が見えにくい
- 数時間かけても安定しない
ユーザー作り直しの方が、
結果的に早くて確実です。
理由③:データは消えない
データ自体は消えていません。
C:\Users\(古いユーザー名)
の中に、
- デスクトップ
- ドキュメント
- ダウンロード
- 写真・動画
はそのまま残っています。
今のメールはどうなる?
- Webメール(Gmailなど)
→ ログインすればそのまま使用可能 - メールソフト(Outlookなど)
→ 再設定は必要だが、IMAPならメールは消えない。バックアップして新しいユーザーに戻す必要あり。
③:再チャレンジはダウンロードだけ
じゃあ今度は、
ダウンロードフォルダだけEドライブにします!
それは問題ありません。
ただし、Eドライブ直下は指定しないでください
もうしちゃいました!
もっと早くいってくださいよー!
ダウンロードフォルダも消えた!?
ところが、
ダウンロードフォルダの保存先に E:\(ドライブ直下) を指定すると、
またダウンロードフォルダが消えたように見えました。
やっぱりダウンロードフォルダもシステムと深く関係していたのか、と思いがちですがそうではありません。
これは、
Windowsが
「Eドライブそのものがダウンロードフォルダ」
と誤解したためです。
以下に解決方法を書きます
正しいやり方
① 専用フォルダを作る
EドライブにDownloadというフォルダを作りました。
E:\Download
② そのフォルダを「場所」に指定
- ダウンロード
→ プロパティ
→ 場所
→E:\Download
エラーメッセージが出た…でも?
設定途中で、次のようなエラーメッセージが表示されました。
- 「指定されたパスは無効です」
- 「親を子にリダイレクトすることはできません」
一瞬、また失敗したように感じます。
しかし――
黄色い普通のフォルダだったアイコンが、
ダウンロード専用のアイコンに変わりました。
④:戸惑いから、安堵へ
先生……
エラー出てるんですけど……
アイコンを見てください。
ダウンロードの形に戻っていますね
……あっ
先生、戻ってます!
はい。
ダウンロードフォルダとして、
正しく認識されています
ダウンロードが戻った瞬間
エクスプローラー左側に表示された
「ダウンロード」 の文字を見て、
まるちゃんは何度かフォルダを開閉します。
ちゃんとE:\Downloadに入ってます……
それで大丈夫です。
フォルダアイコンも無地の黄色から
ダウンロードのアイコンをした形にかわってますね
はい!そうですね。正直、
また消えたらどうしようって思ってました
これくらいで済んでよかったですよ。
もうデスクトップは移動しないでくださいね。
もうぜったい移動しません、、
こんなことになるなんて。
勉強になりました。
見分け方のポイント
- ❌ 黄色い普通のフォルダ
→ ただのフォルダ扱い - ⭕ ダウンロード専用アイコン
→ 正しく認識されている
アイコンが戻っていれば成功です。
まとめ:安全なフォルダ移動ルール
| フォルダ | 別ドライブ |
|---|---|
| デスクトップ | ❌ 非推奨 |
| ドキュメント | ❌ 非推奨 |
| ダウンロード | ◎ OK(専用フォルダ必須) |
| ピクチャ | ○ 比較的安全 |
覚えておくポイント
- ドライブ直下は指定しない
- 特殊フォルダは無理に移動しない
- 必ず専用フォルダを作る
おわりに
SSD増設は、とても良い選択です。
ただし、
フォルダにはOSの役割とルールが割り振られた特別なものがあります。
この失敗はひとつパソコンへの理解が深まった経験になりました。
今回のまるちゃんのように、
一度がっかりする経験をすると、
次からは確実に失敗を避けられます。
「ちゃんと意味が分かると、
パソコンって怖くなくなりますね」
その一言が、
今回のトラブルが
失敗ではなく、経験に変わった瞬間でした。
同じような不安がある方は、
触る前に一度ご相談ください。
余計なリカバリ、避けられます。