今回は自作PCの番外編として、
マザーボードを見ていて「これ何?」「壊れやすいの?」と気になりやすいパーツを中心に、
- 何をしている部品か
- 故障しやすいのか
- 長持ちさせるポイント
をわかりやすく説明していきます。
No.1:VRM(減圧機)

この大きいヒートシンクの下、何が入ってるんですか?
なんか「重要そう」な雰囲気ありますよね…
そこがね、マザーボードで一番酷使されてる場所。
VRMっていう「電気の調整係」が詰まってるんだよ。
VRMとは?
一言でいうと
CPUにちょうどいい電気を作って送る装置
電圧の流れはこう
- コンセントからの電圧:100V
- 電源ユニット(PSU):12Vまで下げる
- VRM:CPU用に 約1.0〜1.4V までさらに下げて、安定させる
つまり
電圧を下げながら、ブレない電気に整える
これをリアルタイムでやり続けています。
⚠ なぜVRMはトラブルを起こしやすい?
① とにかく仕事がキツい
- 12V → 約1Vまで一気に減圧
- CPUの要求に瞬時に対応
- 高速オン・オフを常時繰り返す
つまりVRMはマザーボードで一番働いてる電源回路なのです。
② 熱が集中する
VRM周辺には
- MOSFET
- チョークコイル
- コンデンサ
これらは全部「発熱源」。とても熱くなる部品が密集しています。
なのでパソコンの
✔ 冷却するヒートシンクが小さい
✔ ファンの数がすくない、風が弱い
✔ ゲームや動画編集で長時間高負荷を続ける
この3つが揃うと、最初に悲鳴をあげるのがVRMなのです。
③ 劣化がわかりにくい
- いきなり壊れない
- 少しずつ不安定になる
VRMに異常がでてしまうと、
- 突然再起動
- 高負荷時だけフリーズ
- CPUは正常なのに不調
原因不明のエラーが発生しやすい状況になります。
VRMは修理・交換できる?
結論:基本的にできません
理由
- VRMは1個の部品じゃない
- 複数部品の回路集合体
- 多層基板+表面実装
業務用リワーク設備+顕微鏡レベル
成功率も低く、コスパ最悪
=マザーボード交換が現実解
VRMを長持ちさせるコツ
最重要:熱をためないこと
① 風を止めない(超重要)
- ケース内エアフロー
- CPUクーラーの風がVRMをかすめる配置
- リア・トップ排気が効くと寿命が段違い
② エアダスター清掃は正解
- 半年に1回(床置き・ペットありなら3か月)
- VRMヒートシンク&ファン重点
⚠ ファンは必ず指で止める(発電防止)
③ 無理をさせない
- 安価マザボ × 高消費電力CPU
- 常時100%負荷
BIOSの電力制限や軽いアンダーボルトが効く
「性能1割減で寿命2倍」の世界
❌ やらなくていいこと
- VRMにグリス
- ヒートシンク外し
- 接点復活剤
これらは事故のもとになります。
No.2:コンデンサ

コンデンサの役割:電圧の揺れを吸収して安定させる
- 電気を一時的に貯める
- 必要な瞬間に放出
VRMの“縁の下の力持ち”。
故障すると
- 電圧が不安定
- 再起動・フリーズの原因
最近は固体コンデンサが多く、昔よりかなり丈夫。
No.3:バックパネルI/O

バックパネルI/oの役割:USB、HDMI、LANなどの外部との出入口
故障しやすさ
- 抜き差しの物理ダメージ
- 静電気
- ケーブル引っ張り事故
地味だけど「人為的トラブル」が多い場所。
No.4:チョークコイル

チョークコイルの役割:VRMで作られた電気のムラを整える
- 電流をなめらかに
- CPUが使いやすい形にする
故障
- 基本は壊れにくい
- 異音(コイル鳴き)が出ることはあるが故障ではない
No.5:チップセット

チップセットは壊れやすい?
チップセットって壊れやすいですか?
正直に言うと…
ほぼ壊れない部品だね。
結論:チップセットは壊れにくい
チップセットが壊れにくい理由
① 消費電力が小さい
- 5〜15W程度
- VRMとは熱量が段違い
② 動作が穏やか
- USB
- SATA
- LAN
- Audio
急激な電流変動がない
③ 可動部ゼロ
- ファンなし
- 受動冷却
- 動かない
- 故障要因が少ない
レアな故障例
- ケース内灼熱
- 水冷漏れ
- 雷・電源事故
この場合はマザーボード全体アウト
ICチップは故障しやすい?

結論:故障の頻度は低い。でも当たると厄介。
ICチップが丈夫な理由
- 発熱が少ない
- 可動部ゼロ
- 指示役で大電流を流さない
それでも壊れる原因
- 静電気(組立時)
- 電源事故・雷
- VRM焼損の巻き添え
厄介な点
- 見た目変化なし
- 匂いなし
- 交換ほぼ不可能
・原因不明 → マザボ交換が現場判断
まとめ
・マザーボードで一番気をつけるのは VRM
・長持ちのコツは
「ホコリをためず、風を当て、無理をさせない」ここを押さえておけば、
自作PCはびっくりするくらい安定しますよ。
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