ガチレビュー

ラズパイでミュージックボックス制作 第6回 充電池から音楽を鳴らす準備編、昇圧モジュールと充電モジュールをつなげるまで

〜充電モジュールと昇圧モジュールで、電池をラズパイ用5Vに変える〜

ここまでで、
ブッダMは「コンセントにつなげば音が鳴る」ところまで来ました。

でも今回の目標は、もう一段上。

電池で動くブッダM。
どこでも、静かに、コードレスで音を鳴らすための準備です。

今回は、

  • リチウムイオン電池
  • 充電モジュール
  • 昇圧モジュール

この3つを使って、
電池の電気を、ラズパイが使える形に変えるところまで進めます。


今回使うもの

① 18650 リチウムイオン電池(3.7V)

エンドレスミュージックボックスのメイン電源になります。

  • フル充電:約4.2V
  • 使い切り:約3.0V前後

 このままではラズパイは動きません。
なぜなら、電池のままでは約3.7Vしかないからです。

ラズパイは 5Vで動く機械
電圧が足りないと起動しません。

そこで今回は、
昇圧モジュールの力を借りて、3.7Vを5Vに調整していきます。


② 充電モジュール(TP4056)

USBからリチウムイオン電池を
安全に充電するための基板です。

この充電モジュールは、

  • 電池の充電
  • 過充電・過放電の防止

をまとめて担当してくれます。

一言で言うと、
「電池を守りながら充電する係」

端子の意味

  • B+ / B-:バッテリー専用
  • OUT+ / OUT-:外に電気を出す端子
    (※今回は 昇圧モジュールに接続 します)

③ 昇圧モジュール(MT3608)

リチウムイオン電池の
3〜4V前後の電圧を、

ラズパイ用の5Vに引き上げるための基板です。

  • 電圧を自分で調整できる
  • 小型で電子工作向き

役割はとてもシンプル。
**「電池の電圧を、ラズパイ用に変換する係」**です。


電気の流れ(全体像)

今回の電気の流れはこうなります。

リチウムイオン電池
   ↓
充電モジュール
   ↓
昇圧モジュール
   ↓
Raspberry Pi

「どこで充電して」
「どこで電圧を上げているのか」

この役割分担を意識すると、
配線が一気に分かりやすくなります。

ジャンパーワイヤーを「つなげる形」にする

充電モジュールと昇圧モジュールはジャンパーワイヤーを使ってつなげていきます。

でも今回使っているジャンパーワイヤーは、
そのままでは基板に直接つなげません

理由はシンプルで、
先端がプラスチックのコネクタで覆われているからです。

基板の穴や端子に固定するには、
中の金具(金属部分)を出す必要があります。

https://www.marutsu.co.jp/contents/shop/marutsu/img/goods/020/595786/595786_2.jpg
https://guide-images.cdn.ifixit.com/igi/yUJyiIfRtVHyc54T.medium
https://sanuki-tech.net/make-electronics/images/chapter-3/jump-wire/jump-wire-13.jpg

使う道具

  • ニッパー
    (100均のものでOK)

※はんだごては、まだ使いません。


瀞 手順①:ジャンパーワイヤーの先端を切る

  1. ジャンパーワイヤーの黒いプラスチック部分を確認
  2. 先端ギリギリを、ニッパーでカット

 無理に引っ張らず、
パチンと切るだけでOKです。


瀞 手順②:中の金具を出す

カットすると、中から
**細い金属のピン(オス端子)**が出てきます。

この金属部分が、

  • 基板の穴に差し込める
  • はんだ付けできる
  • ネジ止め端子に固定できる

ようになります。


先生、ジャンパーワイヤーって
差すだけじゃダメなんですね

まるちゃん
まるちゃん
ogita
ogita

そうですね、ブレッドボードなら差すだけでOKですが、
今回は基板に直結しますからね。
両端の黒いプラスチックを切って、
さらにコードをむいて、はんだ付けが必要なんです。
手間がかかるけとしっかり固定する必要がありますね。

なるほど!結構大変ですね!

まるちゃん
まるちゃん
ogita
ogita

はい、
コードを別に買ってもいいですが、
ジャンパーワイヤーは赤、黒、緑、青など色分けしてるので
つなげたときにわかりやすいのです。
めんどくさいけどこれでやってみよう。

はいー

まるちゃん
まるちゃん

注意点

  • 金属部分は短いので、
    切りすぎないように注意
  • 先端が曲がったら、
    指やラジオペンチで軽くまっすぐにする
  • プラスとマイナスで
    色を決めておくと後で楽
    (例:赤=+、黒 or 青=−)

この作業の意味

このひと手間を入れることで、

  • 配線が安定する
  • 接触不良が減る
  • 後工程(はんだ付け・固定)が楽になる

つまり、
トラブルを減らすための準備です。


配線①:電池 → 充電モジュール

  • 電池の+ → B+
  • 電池の − → B-

※赤=+、黒=−
※ここは間違えると壊れるので慎重に!

先生、この B+ と B- の B って何ですか?

まるちゃん
まるちゃん
ogita
ogita

いいところ気づきました。
その BBattery(バッテリー)の B ですね。

あ、だから電池を直接つなぐ端子なんですね

まるちゃん
まるちゃん
ogita
ogita

はい。
Bはバッテリー専用
OUTと混ぜなければOKです。


配線②:充電モジュール → 昇圧モジュール

  • 充電モジュールの OUT+ → 昇圧モジュール IN+
  • 充電モジュールの OUT- → 昇圧モジュール IN-

先生、IN と OUT がごちゃっとしてきました…

まるちゃん
まるちゃん
ogita
ogita

わかります!はじめはみんなそうです。
まずはOUTからINにつなげるという流れをおぼえておきましょう。
今回は充電モジュールのアウトから
昇圧モジュールのインにつなげる感じです。

はいー
では充電モジュールと昇圧モジュールをつないでいいですか?

まるちゃん
まるちゃん
ogita
ogita

そうですね、つなげましょう。
まだはんだ付けではなく、仮止めですが。

では次に、昇圧モジュールがちゃんと3.7から5Vに
昇圧されているかをテスターで確認してみよう!

テスター……
なんか急に難しそうで、気が重いです……

まるちゃん
まるちゃん
ogita
ogita

大丈夫ですよ。
プロっぽい名前だけど、
やることは 昇圧モジュールの電圧を見るだけですから。

でもテスターって高そうじゃないですか?

まるちゃん
まるちゃん
ogita
ogita

いえいえ。
Amazonで700円くらいの安いテスターで十分ですよ。

それなら…やってみます

まるちゃん
まるちゃん

テスターで電圧を確認しよう

テスターの設定

  • ダイヤルを DCV(直流電圧)
  • 数値は 20V に合わせます

 ラズパイ用5Vを測るので、
20Vレンジがちょうどいい設定です。


テスターの当て方

  • 赤いコード → 充電モジュールの OUT+
  • 黒いコード → 充電モジュールの OUT-
ogita
ogita

赤はプラス、黒はマイナス。
これはずっと変わりません。


 いきなり高い数字が出る

テスターを見ると、
15.6V など、かなり高い数字が出ることがあります。

先生、なんかめっちゃボルトの数値が高いです……

まるちゃん
まるちゃん
ogita
ogita

大丈夫。
昇圧モジュールは初期状態だと
そうなってることが多いんですよ。


瀞 電圧を5Vに調整する

昇圧モジュールには、
**小さな調整用の穴(可変抵抗)**があります。

  • 細いマイナスドライバー
  • なければヘラ

で、少しずつ回します。

回す方向について

  • 時計回りで上がるか
  • 下がるか

これはモジュールによって違います


正しい調整手順

  1. テスターを当てたままにする
  2. まず 時計回りに少しだけ回す
  3. 電圧が上がったか下がったか確認
  4. 下がる方向が分かったら
    少しずつ5Vに近づける

一気に回さない

回して → 数字を見る、を繰り返す


電圧って、意外と簡単に調整できるんですね

まるちゃん
まるちゃん
ogita
ogita

そうですね。
やってることは
圧力を少し変えてるだけですから

水道の圧みたいな感じですか?

まるちゃん
まるちゃん
ogita
ogita

まさにそれです。
数字を見ながら、少しずつ調整。
そんな感じです。


昇圧モジュールの目標の電圧

  • 4.9V〜5.1V
  • だいたい 5.0V前後

ここで止めれば安心です。


注意点まとめ

  • 必ず 5Vにしてからラズパイへ
  • 無負荷だと電圧が高めに出ることがある
  • USB付き昇圧基板は今回は使わない(不安定)

この回のゴール

  • 電池から5Vを作れる
  • 充電モジュールと昇圧モジュールの役割が分かる
  • テスターで確認できるようになる

ここまで来たら、
もう「なんとなく」ではなく、
理解して電源を組めている状態です。


次回予告

次回は、
実際にラズパイへつないでいきます。

……が、
ここで 予想外に苦戦 することになります。

  • 電源って思った以上にシビア
  • 少しの電圧変動で落ちる
  • 「鳴ったと思ったら止まる」

電源の難しさと奥深さを知る回になりますので、
どうぞお楽しみに!

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